たむ散歩 第3章

たむ散歩 第3章

2018.夏。飛行機に置きざりの旅行英単語集。知ってる英語は『Pardon?(なんて?)』一択。この物語は大都会東京のネオンに照らされ、長年どっぷり浸かった騙し騙されの愛憎劇の舞台を海の向こうアジアの地へと移した元キャバクラ店長”たむ”のアジア周遊回顧録である。

【ロストボーイseason1】タイ,バンコク編

イケメン白人の口元から放たれる轟音が子守唄の夜が明けました。 夜中に何人か部屋から出ていったきり帰ってきませんでしたが、きっと音楽性の違いによるものでしょう。 彼のいびきは顔面同様、ワールドクラスのイケビキ(イケてるイビキ)でした。 さて、3日…

【それ、騙されとんで】 タイ,バンコク編

こ、ここは!? 目を覚ました瞬間、ありがちなパニックを挟見つつ、日本を飛び立ったことを一通り後悔し終えてから2日目スタートです。 エントランスの陽気なおばちゃんの英語が聞き取れず、相変わらず完璧に使いこなせている単語は苦笑いの「pardon?」のみ…

【海の向こうは魔窟でした】タイ,バンコク編

空の旅は7時間半にも及びました。 そうして到着。到着のアナウンスで起床。 黒人にサンドイッチされての起床だったので”夢か現実か” ”タイかアフリカか”を把握するのに少々時間がかかりましたが、どうやら無事にバンコクに着いたようです。 腰椎はもれなく…

【元キャバクラ店長,海を渡る】国外逃亡編

僕の名は”たむ” 28歳無職。(当時)元キャバクラ店長。 栃木県は旧黒磯市に生を授かり、5歳で万引き、小学1年生でカツアゲ(単価200円)を覚え、何かと危険思想を抱いていた少年時代は父親から厳しい躾(当時のことは家庭内空襲と呼んでいます)を受け、一般的な家…